085.戻れない
どんなに願っても、
あの頃に戻れないなんてことは、よく分かってる。
戻りたくても、
その為にどんな努力をしても、
それが「努力」と呼ばれないことぐらい、自分がよく分かってる。
それでも俺が、
俺達が「あの頃に戻りたい」って言うのは、
戻れると思ってるからなんかじゃない。
戻りたいとどんなに思っても戻れないことを知ってるから、
だから口にするんだ。
それは「戻れない」って現実を自分に突きつけることにもなるけど、
同時に
その存在の大きさを感じて、大切にしていけることにもなるんだ。
戻れないことぐらい、言われなくても分かってる。
高校だって、楽しんでいきたいって思ってる。
でも
芝中は、俺にとって学校とかそんな簡単なもんじゃなくて。
友達は家族で、学校は家で、教室は部屋だった。
大袈裟とか気持ち悪いとか、思うなら言えばいい。
自分でもたまに思うよ。
愛してるとか大好きとか、自分気持ち悪いよなーって。
でもそれが本心で、
言葉じゃ表せないぐらい大切で大切で
だから
簡単に認めたくないんだ。
「芝中より楽しい」とか、
「芝中よりイイヤツら」とか、
芝中以上のものを、簡単に受け入れられない。
最初だから?そうかもね。
最低 かもね。
駄目なことかな
「中学が人生で一番楽しかった」じゃ
高校のヤツらに悪い………よな。
分かってる
でもせめて「最初」の今は許して欲しい。
後のことは、自分で決めるから
あの頃に戻りたい。
戻れない。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

最近のコメント